若松駅を訪ねて

2012年04月18日 05:58



北九州市若松区 筑豊本線の若松駅を訪ねました。
ここは典型的な終着駅の造りとなっており 頭端式ホーム1面2線を有する駅です。



筑豊炭田を背後に控え 日本一の石炭積出港として大いに栄えた町の駅だけに
以前は石炭の積出港として広大なヤードを備えていました。

筑豊興業鉄道により1891年(明治24年)8月30日開設されました。
駅と港の設備は 年を追うごとに拡張が行われ、
ガントリークレーン、ホイストなどの積み下ろし設備が各種整備され、
広大な構内は常に多数の石炭車が出入りしていました。

最盛期の1940年(昭和15年)には積出しが年間830万トン、出入りする貨車は1日4000台に達しました。
若松駅は特別駅と呼ばれ、博多の駅長が若松の駅長に栄転したなどと云われる 格上の駅だったのです。
太平洋戦争では一時は衰えましたが 戦後も貨物取扱量は戦前の水準に戻り、
石炭から石油へのエネルギー革命到来までは 日本で一番貨物取り扱いの多い駅だったのです。
駅のすぐ近くの下り線側には高さ8m、長さ1200mもある日本一の石炭桟橋も存在しました。

1982年(昭和57年)11月には貨物輸送が廃止され
983年(昭和58年)4月から構内の整理が開始され 側線群も撤去されて
駅舎も現在地に移転改築されました。



石炭の積出港として広大なヤードを備えていましたが 現在は跡地には
駐車場の他 多くのマンションや市営住宅が建設され 昔日の面影はありません。



1日平均乗車人員は約1,300人。簡易型自動改札機が導入され
九州交通企画が駅業務を行う業務委託駅となっています。
みどりの窓口が設置され kioskと駅そば店(東筑軒)が併設されています。



筑豊本線もこの区間は非電化で 2両編成のワンマン気動車(キハ47)が運転されています。
妙に長く延びているプラットホームは、かつて長大編成の列車が発着した名残でしょうか。



現在はコンパクトな旅客駅となっています。
駅前広場には目立った建築物はあまりなく 都会という感じが少なすぎると思いました。

普通の駅構内ならバスターミナルも存在するのですが 若松駅にはそれがありません。



若松駅操車場跡
明治24年8月の若松駅開業と同時に 石炭車入換の為 操車場がここに設けられました。
その後、港の奥3kmに至る岸壁沿いの42万平方メートルの鉄道用地に
35万平方メートルの操車場他 機関区、客貨車区、鉄道工場、保線区などの機関が設けられて
1500人の職員を擁して 日本の近代化を支える筑豊炭の港頭輸送が図られました。
操車場では昼夜の作業が行われ 最盛期には年間1000万トンの石炭が到着後船積みされて
昭和30年代までは 常に日本一の貨物取扱駅操車場だったのです。



久岐の浜広場(旧若松機関区の跡地)の SL9600型 19633号
この蒸気機関車は大正6年国産の貨物用機関車として作られました。
昭和48年3月に若松機関区で引退するまで55年間走り続け
走行距離は2,825,836km(地球70周)にも及んだそうです。



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