1日たった2往復 萩・石見空港

2010年08月19日 05:58



島根県益田市の「萩・石見空港」へ行ってみました。

この空港は かつて高速道路も鉄道路線にも恵まれず 東京からの多くの到達時間を要し 
陸の孤島とよばれた島根県西部の高速交通網整備の為 建設された空港です。

空港の構想は1973年 設置許可は1987年、開港は1993年で
構想から開港まで 実に20年も掛かった事になります。
この間に石見地方の交通体系も 浜田自動車道が出来たり 山陰本線高速化を始め
かなり変わりました。
この空港が構想された頃、映画『日本沈没』(1973)で 偶然
「石見空港(=当時は架空)に国民を避難させよ」みたいな主旨の台詞があって、
その後慌てて作った完全な"ハコモノ"空港だ という説もまことしやかに囁かれています



島根県下3番目の空港として開港しました。
バブル景気の頃の設計だけに 就航便数に較べてアンバランスと思われる(失礼) 
随分立派な空港ターミナルビルとなっています。
国際線は考えていなかったようで 内部は国内線用の設備だけを備えています。
(岩国にももうすぐ民間空港が出来ますが おそらくここと同等規模になりそうです)



就航便数は 東京便1日1往復 大阪便1日1往復の超閑散空港!。
しかし元々山陰西部は後背地人口が少なすぎるため、この便数を維持するのがやっと。

利用客は予測の5分の1以下。 利用率の低迷が続いているようです。
そのため 当初は石見空港と呼称していましたが 観光地として知名度のある「萩」の名を冠して
「萩・石見空港」と改称しますが それでも利用者は年間8万人弱。
全日空は大阪線を2011年1月5日の廃止も決めています。

過疎地域の空港を 費用対効果の原則を振りかざして非難する人は多いのですが、
そういう場所ほど重要性が高いのです。
もし空港がなくなれば最も近い広島空港まで車で3時間、バスで4時間、鉄道でも3時間で、
しかも本数は日に数える程度です。医療面からも経済面からも空港があるかないかは死活問題です。
過疎対策と福祉みたいなこの空港を 費用対効果で切り捨てるのは問題で
利用客数だけで言ってしまえば離島の空港は存続できなくなります。
(老人は生産性が低いと言って姥捨て山に捨てるのと同じ)




ボーディングブリッジは1基を備え、エプロンは中型ジェット機用2バース、小型ジェット機用1バース
滑走路は2000mの長さを持っています。
平行誘導路は無く、滑走路両端にターニングパッドを備えています。
3Fの展望デッキは無料で入れます。





東京便1日1往復 大阪便1日1往復の閑散空港だけに
レストランには定番メニューしかない所が泣かせる(笑)
 (モーニングとヨーグルト プリンの他 食うもんはミートスパ ハンバーグ定食 カレー)
レストランはエプロンに面して眺めは良いです。



売店も思ったより大きいのですが 時間が止まっているかのごとく、いかにも暇そうでした。
土産物など商品は売れているんだろうかと心配になったりして....。



搭乗待合室



玄関側からの風景
上の方には公園が付いており整備されています。
タクシーは飛行機の発着時間帯には常駐しています。
予約無しにレンタカーを借りると恐ろしく時間がかかるようです。



島根県は竹下氏の頃からの公共建設大国。様々な補助があって出来た施設が多いようです。
地域住民からの反対運動もおこりにくく、逆にゼネコンが経済を引っ張っている地域
恩恵は多いので有難いでしょうが、 維持するには大変でしょうね。



ところで萩・石見空港のように最近新設された空港の大半はANAが就航し JALは飛んでいません。
空港行政の失敗でJALが赤字になったなどと言われますが、
私が思うに、ANAが1日1往復のローカル線を飛ばせているのに、JALにそれが出来ないのは、
やはり経営面や、政治家や官僚との交渉など 手腕面で一歩譲る部分があったように思います。



萩、津和野 世界遺産石見銀山、周辺の観光をメインにした空港利用促進など
色々と対策をとって維持に努めているようです。頑張ってほしいですね。






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