臨時観光列車・みすゞ潮彩号

2010年08月10日 05:58



新型車両が真っ先に走行する訳ではなく 大都市圏で使われた中古電車ばかりが幹線を走り
何ら変哲も無いとされる山口県内のJR在来線。
そんな中で 従来型の改造車ではありますが 臨時観光列車としてグレードアップされた  
新下関駅 - 仙崎駅を走る“みすゞ潮彩号”についてお伝えします。



この列車は JR西日本が 新下関駅 - 仙崎駅を山陰本線経由で運行する臨時列車で
山口県下関市と長門市の要望で 2007年7月より運行され 既に3年になります。 

幡生駅~長門市駅までの沿線の日本海の眺望は 山陰本線の白眉といえるものですが
駅間の風景の美しい3箇所(「ビューポイント」と称している)で
車窓からの風景を楽しめるように 1往復は下記の区間で一時停車が行われています。
 小串駅 - 湯玉駅間
 宇賀本郷駅 - 長門二見駅間
 黄波戸駅 - 長門市駅間


“みすゞ潮彩号”の走りを動画でもお楽しみいただけます (下関→新下関への帰り 2分30秒)

この臨時列車“みすゞ潮彩号”の指定席は その景観に配慮した専用車両になっています。
車体はキハ47型(山陰本線、山口線 岩徳線を走るディーゼルカー)を改造したもので
クリーム色のベースカラーに、アールデコ調に統一されたレトロな雰囲気が漂う車体の
車両改造費用は約8000万円で、沿線自治体が負担しました。
イラストは 長門市在住のアートディレクター尾崎眞吾氏によるもの
内装は、長門市出身のインテリアプランナー岡本輝男氏によるものです。



階段型や八角型、三角の形をした窓の形もユニークです



列車自体に観光要素が盛り込まれ 沿線の観光パンフも格納されています、



2両編成で 指定席車両には車内外に大幅な改造が施されています。
海側に大きな展望窓を備え 床固定式のテーブルが備え付けられて
海側の指定座席は回転も可能、前後で向い合わせも可能です。



贅沢にスペースが確保され 窓が大きく視界が開けていることもあり
(この区間の山陰本線は高速化に対応していないので 鈍速(笑)である事を別にすれば) 
座り心地も良くリッチな気分で 快適な旅が楽しめます。
もちろんこの指定席車両への乗車は 510円出して指定券入手が必要です。



賑わう車内
指定席側車内には 売店が設置されていますが 土日祝の1往復に限り
限定グッズや弁当(数量限定)、ビール、飲料などを販売しています。




なお自由席は 外装イラストこそアールデコ調ですが
内装は 山陰本線、山口線 岩徳線の通常の車両とほぼ同等の車内です。
快速だけに 青春18きっぷで乗れるのが嬉しいかも。



列車名は 長門市仙崎出身で下関市で生涯を送った童謡詩人金子みすゞさんから由来するもので 
みすゞさんが生きた時代に流行した「アールデコ」デザインに包まれ
美しい沿線風景を楽しみながら みすゞ作品に思いを馳せてみる.....。
そんな山陰西部の旅も素敵かもしれません。


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