防石鉄道…山口県に存在したローカル私鉄

2010年02月12日 05:58



山口県の皆さんは 防石鉄道というローカル私鉄をご存知でしょうか?

この鉄道は45年前に廃止され 現在は鉄道路線としては営業しておりません。
ただバス転換して 平成4年まではこの名前のバスを走らせていたので
県央部の人なら名前だけは知っているという方多いのでは?

文字通り周防と石見を結ぶ目的で開通したもので
三田尻(今の防府)~堀(山口市徳地町)の18.8kmを結んでいました。
1919年(大正8年)三田尻(後の防府) - 奈美(後の上和字)間 (11.3km) が開通し
翌年の1920年(大正9年)には堀までが開通しました。
駅は12駅で 防府~堀の18.8kmを50分かけて結んでいました。



陰陽連絡の期待を込めて 津和野や益田を結ぶべく敷設されたこの鉄道
その高邁な理想とは裏腹に 資金調達と工事は捗らず、
やがて国鉄山口線が先に全通したために 陰陽連絡の夢は雲散霧消してしまいました。

起点駅の防府も 山口県では中規模の町ですし
旧徳地町の堀地区も 農村に毛の生えたような田舎町でしたから
陰陽連絡の意義の無いローカル鉄道の運営は厳しかったのです。

佐波川流域住民の大切な足として、また農産物や林産物を運搬するために 
晩年の防石鉄道では1日10往復の列車が運行されていましたが
1960年代以降はモータリゼーションの進行に勝てず
1964年(昭和39年) 6月30日に廃止となり 47年の歴史に幕を下ろしました。



防石鉄道は 鉄道廃止後はバス事業者に転換したのですが、
1992年に地場大手で親会社となっていた防長交通に合併され、
防石鉄道という名のバス会社は消滅しています。

他に山口県内には似たような中小私鉄で 宇部と船木(旧楠町)を結んだ
“船木鉄道”というのもありましたが
こちらは一足早く 1961年(昭和36年)に廃止されています



防府駅西方の山陽本線の高架下そば(ベルコという葬祭センター西側)には 
防石鉄道の2号蒸気機関車、ハ6号客車、ハニフ1号客車が保存されています。
機関車は明治27年(1894年)ドイツ・クラウス社で製造
最初は埼玉の川越鉄道(西武の前身)に就役し 大正8年に防石鉄道に譲渡されました。



SLだけ保存しているのではなく 現役時代の編成そのままに
客車まで連結して保存されているのは好ましいと思います。



客室内の様子 中には入れません。



展示されている機関車の横には防石鉄道の記念碑があります



この公園は鉄道記念広場となっており 防府駅付近連続立体交差事業で在来線跡地に
整備されました。ここの線路は防石鉄道の線路ではなく旧山陽本線の線路を
残したものなのです。(後ろの高架は現在のJR山陽本線)


どーりでコンクリート枕木な訳だー。

佐波川沿いの廃線跡を歩くのも マニアなら愉しいはず。
防府の図書館に行けば 防石鉄道に関する歴史資料や文献が見つかるかもしれません。


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