旅と銀行

2009年10月02日 05:58


(上写真:山陰合同銀行本店/島根県松江市)


地元の第一地銀をメインバンクに 第二地銀、信用金庫に口座を作っていますが
旅先での不意な出費で 利用するのが銀行のATM。

これも政令市を抱えるような県の地銀なら そこそこ支店がありますが
山口みたいな田舎県の銀行だと 支店網が充実しているのは県内だけで
それ以外は 2つ隣県までの主要都市(経済的な繋がりがこのあたりで限界)と 
大都市しかなく 旅先で探す時は結構焦りますよね。

どうしてもキャッシュカードで出金の際はコンビニで 山銀と提携しているセブン銀行を
手数料を取られるのは嫌ですが 利用してしまいます。


旅で各都市を訪問しましたが 地域経済の顔である地銀本店の建物に着目してみると
重厚感があるもの、近代建築の粋を結集したもの 
様々な個性が感じられ 結構これがこれで興味深いものなのです。


(上写真:山口銀行本店/山口県下関市)
44年前の竣工当時は珍しいカーテンウォールを用いた構造で、日本建築学会賞作品賞を受賞しています。
黒い大きなビルも 岩国の田舎の子供心に珍しく 
小学校の修学旅行でバス車窓から“山銀の本店”と紹介されて
「下関って都会だな」と感じた事を思い出します。

福岡銀行の天神本店も 正面の大胆な吹抜け空間が印象的で
吹き抜け空間には植栽と水と彫刻があるあたり「100万都市は違うねえ」と感じたものでした。
建築家の黒川紀章氏により設計されたもの という事は 随分後で知りましたが
大胆な試みが 街の良いアクセントになっていますね。


山陰合同銀行の松江本店は 山陰で最も高いビルで 最上階には展望ロビーもあります。
 (そこからの風景はこちらから  ぶらり探訪水の都松江)
 


ところで 全国の地方銀行には何故 数字の名前が付いているものがあるのか....。
これは明治5年の「国立銀行条例」によって認可されたもので
認可番号によって「第○○国立銀行」と名乗っていたところにルーツがあります。
(銀行名は第一銀行から 第153銀行まであったといいます)


(上写真:広島銀行本店/広島市中区)

そして全国まんべんなく支店を出している地方銀行は 実はありません。
理由は、当時の大蔵省に認可を得る必要があるなど 
昔は銀行の支店出店に関して規制が有ったからなのです。



旅の記念に その土地の銀行口座を開設するのも 面白そうと感じられるかもしれません
(札幌に行ったら北海道銀行とか 那覇に行ったら琉球銀行とか)
が、近年は 遠隔地の住所地なら開設拒絶されるなど それが難しくなってきています。
遠隔地作成の口座は、振り込め詐欺や架空口座に利用されるケースが多いのがその理由です。(ホームレスに口座作らせるケースなど、金融機関・捜査機関側が、事後追跡が困難なため)
またコストの掛かる「休眠口座対策」の為、住所から離れた銀行で口座開設は拒絶される傾向にあります。(現に私は大阪のりそな銀行で断られている)



銀行に利益が流れていた時代と違い 無料サービスが段々と削られ 今以上に有人店舗が減り、ネット銀行以外の通常の口座にも 口座維持管理手数料が導入されるなど、
米国の銀行のようになってしまっては 寂しい気もしますね。


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