墨の奈良

2008年09月20日 05:57



古都奈良で全国シェアの90%を生産しているという産業
それが書道の時間でお馴染みだった墨造りです。

私の小学生時代は 墨汁を使用するのではなく 
墨をわざわざ硯で擦ってから書かされていたものですが 
梅の絵柄が描かれ 墨の香りを感じながら 
製造匠が例外なく奈良市と書いてあったのを見て 
こういうものは東京でも大阪でもなく
日本の始まりの高貴な町で 造られているんだなあ と感じたものでした。

墨の歴史は古く 中国の漢の時代(紀元前206年)に 原形が出来上がり、
それが日本に伝来したのは、大同元年(806年)で
遣唐使として唐へ行った空海が、筆とその製法を持ち帰って、
興福寺で造ったのが始まりとされています。

そして奈良で墨造りが発達した理由は 奈良に製墨所が次々誕生し、
全国各地の優秀な技術や職人も本場に集結することになり、
その結果、奈良以外の産地が衰退したからだと云われています。

本場だけに 奈良市内で販売されている墨は
ピンからキリまで様々な価格帯の物が揃っていました。
昭和初期には、奈良に44軒の製墨業者があり2,200万丁以上の墨が生産されていましたが
現在は奈良市内に製墨業者は15軒、生産量は300万丁に落ち着いています。

墨の製法は
「松烟墨」…松脂を焼いて作る
「油煙墨」…菜種や胡麻、桐の油を焼いて作る
の2種類に大別されましたが、前者「松烟墨」は鎌倉時代には途絶し
奈良墨は「油煙墨」での製法となっています。
奈良の墨を詳しく知りたい向きには、薬師寺や唐招提寺に近い「西ノ京」にある
「墨の資料館」を見学される事をお薦めします。



奈良市内を歩くと、墨を扱っている風情あるお店が随所にあります。
東洋が世界に誇る文化である書道や墨が、永遠に輝き続けて欲しいと願いながら
奈良の町を後にしました。

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