黒川温泉人気の秘密 その2

2007年11月03日 06:04

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“都会人はストレス解消の為に 自然に触れる事を求める”
人の流れが1980年代になると変化しました。
のちに温泉街のリーダーとなる方に教えを乞い露天風呂を作った旅館が大当たり
我も我もと露天風呂を併設し
「黒川に行けば露天風呂に入れる」と口コミで拡がる程になりました。

黒川温泉の入湯手形 小国杉の間伐材を輪切りにしたもので
3つの露天風呂が1200円で楽しめる 黒川温泉の象徴的存在ですが
これも温泉の旅館組合を団結させる苦肉の策であったようです。
露天風呂を黒川のウリにしようという時期に
露天風呂の無い旅館をどうやって一致団結できるか という問題が浮上しましたが
入湯手形があれば そうした問題もクリアできますし
観光客が湯めぐりをする為に 浴衣で温泉街をそぞろ歩きをするようになったので
ますます黒川は、情緒のある温泉町として活性化していきました。

最初は露天風呂がなかった旅館も
やがては土地を借りるなどで、露天風呂が作れるようになりました。

入湯手形で生まれた組合の利益は 植樹などにも使われ
温泉街の景観の向上にも有益に使われています。


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景観の保全には相当に気を遣っている温泉で
今から10年前の1997年には 一斉に温泉街の中から一切の看板が撤去されました。
温泉街の入口に 全ての旅館を一ヶ所で紹介する共同看板があるのみです。
さらに黒川温泉ではガードレールも黒く塗られています。(山口県みたいにまっ黄色では興醒めですよね(笑))

全てが上手く周るかのように見えた黒川温泉も
近年になって旅行業者のツアースケジュールに組み入れられるようになりました。
日帰り観光のツアーバスが何台も押し寄せるようになると
露天風呂が満員では 宿泊客は不満を漏らすようになります。
これも中々難しい問題ですが 黒川温泉は2004年から
手形利用のみのツアー客への手形販売を止めているようです。

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温泉街を浴衣で散策する人が少なくならないように
旅館に置くお土産品も少なくしていますが
散歩の客が土産物店でお土産を買う⇒温泉街に活気が出てくる
必然的に “夜に散歩しても黒川は退屈せずに愉しめる”のですね。

このように黒川温泉の活性化は
“小さな事からこつこつと”が実を結んだ好例であるといえましょう。

山奥の鄙びた温泉地⇒山菜料理ではウリになるインパクトが弱い⇒
与えられた状況で 限られた予算で何が出来るか考える

温泉旅館のオーナーも 設計士や庭師と視点が全然違う事を感じながら
黒川温泉を素敵にするにはどうすれば良いのか
試行錯誤の連続だったようです。

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全国の温泉地から 視察や研究に訪れる人が絶えない黒川温泉。
湯めぐりを楽しむのもいいですが、
自営業者には、活性化のヒントがここには詰まっているかもしれません。


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