平戸オランダ商館

2015年07月15日 00:00



長崎県平戸の旅、最果ての生月島から平戸島に戻り 平戸市中心部エリアの観光を愉しみました。

平戸市は、長崎県と九州本土の市としては最西端に位置する町で 
日本本土から乗用車のみ(他の交通機関を使わずに)で行き来出来る自治体として最西端でもあります。
人口は現在市域で1970年には5.5万人を有していましたが 過疎のあおりをくらって現在は約3万人。
基幹産業は水産業です。
旧平戸藩松浦氏の城下町で、鎖国前は中国やポルトガル、オランダなどとの国際貿易港として栄えました。



貿易港としてヨーロッパの国々との交流が行われた当時は「西の都フィランド(Firando)(平戸)」と呼ばれ
今も町の各所に当時を偲ぶ史跡が残され、美しい教会が存在するキリシタン文化の町でもあり
異国情緒を漂わせています。

また平戸藩の城下町でもあったので、平戸城や松浦史料博物館などの重厚な史跡を見る事が出来
東シナ海に突き出た地理的環境により海産物なども豊富で グルメも満喫出来る町でした。

まずは 平戸オランダ商館を訪問しました。



平戸オランダ商館

オランダ東インド会社が、平戸城主・松浦隆信公の導きによって平戸に設置し
東アジアにおける貿易拠点としていました。
1609年、平戸港に土蔵つきの住宅1軒を借り、
その後、貿易が拡大するに従い1612年頃から海岸を埋め立てて
住宅や倉庫、井戸、果樹園などを作ったようです。
跡地は「平戸和蘭商館跡」として国史跡の指定を受け、本格的な発掘調査が開始されました。



現在の平戸オランダ商館は 1640年頃のオランダ商館の建物を復元し、
2011年9月にオープンした 比較的新しい観光施設です。





内部は2階建てで 1階は次の7コーナーに分かれています
 海外交流前史
 オランダの大航海時代
 平戸オランダ船到来
 和蘭商館の全盛期と落日
 復元・和蘭商館
 1639年倉庫の徹底解剖
 和蘭商館の役割とその後の平戸国際交流





  所在地 〒859-5104 平戸市崎方町2477
  公式サイトURL http://hirado-shoukan.jp/



商館時代にまつわる品々や、当時の様子を伝える資料など 充実しています。
商館施設として充実した1640年頃の時代は、江戸時代初期の国際貿易、キリスト教の布教・禁教など、
わが国の対外政策の歴史を考える上でも重要な時期にあたります。







平戸オランダ商館は 東アジアへの交易活動を支える拠点としての機能を期待されたため
食料や武器などを調達する機能が優先されていました。
1610年代には、大砲修理なども平戸でおこなわれ、
武器や食糧、また傭兵としての日本人がオランダ船に乗って東南アジアへ渡っていたとの事です。





館内では素敵なお土産が一杯!



平戸には欧州から伝わったお菓子も!




平戸の海外交易の歴史



 九州西北という地の利の良さから 平戸には既に1550年にはポルトガル船が来航していました、
 そして領主の松浦氏から商館の設置を認められ、交易が始まりました。
 ただ松浦氏はキリスト教の布教は認めておらず、
 ポルトガル人は1570年に 平戸を諦めて 
 代わりに長崎を領主大村氏から許可を得て寄港地としました。
 ポルトガルより遅れましたが 隣国のスペインも1584年に平戸に商館を設けました。







 次に1609年 ネーデルラント連邦共和国(オランダ)の東インド会社の商船が入港し、
 1619年からはバタヴィアの出先機関として日本との交易にあたりました。
 さらに1613年にはイギリスの商船が入港して、平戸に商館を設けました。
 こうして平戸は欧州4ヵ国の対日貿易拠点として、多くの商船が出入し繁栄していたのです。





 しかし1616年には 中国船以外の外国船の入港は 平戸と長崎に限定する措置がとられ、
 イギリスは1623年に日本との貿易から撤退、
 更には江戸幕府の鎖国政策も徐々に進行し、24年にはスペイン船の来航が禁止されました。
 1634年にポルトガル商館は長崎出島に移され、さらに1639年には来航が禁じられ、
 1641年には平戸のオランダ商館も長崎出島に移されたため、
 平戸の貿易港としての繁栄は終焉を迎える事となりました。  



 平戸のオランダ商館は1609年から1641年まで活動を続けましたが
 オランダ商館の長崎出島への移転で、平戸藩の財政は大きな痛手を被ることとなり、
 平戸藩も内政の改革を余儀なくされたといわれています。





平戸のオランダ商館は、東洋各地の商館の中で最高の利潤を上げていたようですが
宗教上の軋轢を生んだポルトガルと違って、オランダは交易のみの方針をとっていたからです。



オランダ井戸



オランダ埠頭
商船の船着場として、商館員、船員の乗り降り、積荷の揚げ降ろし運搬の重要な施設でした。



海の町・平戸の歴史を体感するスポットですが、平戸瀬戸をのぞむ景勝地ともなっており
平戸に行く機会があれば 是非立ち寄りたい所だと云えます。





平戸オランダ商館 テ...

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目の前に平戸瀬戸が広がり、客室は全室オーシャンビューです。珍しい水族館風呂や海眺露天風呂が人気。観光にも便利です!



西九州最大の露天風呂。400坪の18個のお風呂の村



平戸港の高台に位置し交通・観光に便利です。自慢は露天風呂。平戸城・平戸港を望みながらゆっくり浸れます。



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