トヨタ博物館

2013年04月27日 05:58



念願だった 愛知県長久手市にある「トヨタ博物館」に行ってきました。
ここは日本最大級の自動車ミュージアムで 
トヨタ自動車の誕生から現在に至るまでの展示はもちろん、
豊富な日欧米車の展示で 自動車そのものの歴史もたどる事が可能です。



トヨタ自動車創立75周年を記念した特別企画展「TOYOTA 75」が、
2013年5月6日まで開催されていると聞き それに併せて行ってみました。
今日の記事は 写真点数が多く文章も長くなりますが 最後までお付き合いください。



この博物館はトヨタ自動車創立50周年記念事業の一環として建設され 平成元年(1989)に開館しました。
そして10年を経て新館が造られました。
名古屋人は商売上手だけに(笑) 入場料が1,000円と高めなのがネックですが
(ちなみにマツダミュージアムは無料)、
それを差し引いても、館内は広大なので 車好きには楽しめる場所だと思います。



2階に上がると貴重な欧米車のラインアップが凄い! 凄すぎる。



19世紀末から20世紀にかけて製造された各国、各メーカーの自動車が体系的に展示されています。



スペースの都合で 第二次大戦後に製造された外国車は少ないのですが、
ここまでのコンディションで これだけの台数を展示している施設は 欧米以外では屈指でしょう。
(今度は石川県小松市の自動車博物館にも行ってみようと思います)



トヨタは世界の逸品をよく知り それを目指して歩んでいた事が分かります。



当時の日本の国情・国民の経済力もあり スタイルや快適装備では米国車に傾注しつつも
メカニズム的には国土の小さな欧州車こそ日本に近いからと 小型車造りから学んでいたという訳でしょう。 



車の解説に関しては 排気量や生産年や生産企業名など、データの羅列が中心なので、
車にさほど関心の無い素人 或いは女性は飽きてくるかもそれません(^^;)
その車が与えた社会的影響やエピソード等も 少しは書かれていると違うかもしれませんネ。
(例えば 初代シビックなら オイルショックが重なって 逆にこういう車が知的と持て囃される時代に....
 フェアレディS30なら 北米で大人気スポーツカーとなって英国製スポーツカーは市場を明け渡した....)
但し、元々知識があるカーマニアの方であれば、何時間でも見ても飽きないマニアックな車ばかりです。



トヨタ博物館ですのでトヨタ車が多いのですが、
ライバルメーカー車であっても、日本車の歴史を語る上で外せない車は相当数が展示されています。





トヨタ博物館が認めた日本の名車というのは確かに フジキャビン、日野ルノー、日産フェアレディ、
初代コスモ、117クーペ、初代シビック、三菱コルトギャラン他 興味深い名車ばかり溢れていました。
(スカイラインGTRが無かったのは意外でしたが....)


トヨタ博物館は毎日2回ガイドツアーも行われています。
欧州車フロアで貴重な実車を前に自動車誕生の歴史を聞いた後企画展へ移動。所要時間は約1時間。
館内はかなり広いので、ガイドさんの説明付で理解りやすく要所を説明して貰うならお勧め。



トヨタ自動車創立75周年を記念した特別企画展「TOYOTA 75」期間中なので
本館3階の展示フロアは 大きく6つのゾーンに分けられ
実車約50台、精巧なスケールモデル約50台を展示されていました。

向こうに見えるのは トヨタ自動車初の乗用車 1936年 トヨダAA型乗用車
発売当初の価格は3350円でしたが その価格は当時の名古屋で土地付き一戸建て住宅が買えるほどでした。
AA型は1942年まで累計1404台作られたようです。



1951年 トヨペットSA型乗用車。生産台数はわずか215台



1955年 初代クラウン

昭和30年代初頭の国産車は、欧米の車に大きく遅れをとっており
欧州メーカーとの技術提携を結んで (日産はオースチン)(日野はルノー)など
ノックダウン生産を行いながら 車造りを学ぶという選択から始めましたが、
トヨタは「日本人の頭と腕で日本に自動車工業を作ろう」という創業者・豊田喜一郎氏の志で
欧州メーカーとの技術提携は選ばずに 自主開発の道を歩み始めていました。
そんな企業風土は ハイブリッドカーで席巻する現在のトヨタに連綿と息づいていると感じます。



初代から10代目のクラウンが集められた歴代クラウンゾーン。
イージードライブ、フルアクセサリー、人が見て「いいな」と思わせるフィーリング、そして耐久性
今の国産車の思想は すべてこのクラウンで作られたといっても良いかもしれません。

国産車で最長の車種は トヨタのクラウンです。
トヨタが常に力瘤を入れまくって作ってきたのが伝わってきます。
歴代のモデルを見ると 米国車の影響を受けたり 独車の影響を受けたり
そういった時代の特徴が色濃く反映されているようです。
クラウンは長らく日本国内専売モデルで 国際性が無いのが唯一の欠点でしたが 
ゼロクラウン(V6のGRエンジン)となった12代目から 中国でも販売されるようになりました。

来館者にとって 印象深い年式のクラウンの前に 佇んでいる時間が長いようです。
「いつかはクラウン」などという言葉もありましたが 
クラウンという車が いかに多くの人の憧れで 心に残っているかを感じます。
10代目までとはいわず ついでに現行型まで全部並べて欲しかったな(^^)



ずらり並んだ歴代カローラ
日本の大衆車の雄…カローラは 初代から6代目まで実車展示されていました。
良く売れる車と云うのは 嗜好性に乏しくともふんだんに開発費が掛けられて その完成度は高く
特にカローラはそのクオリティーの高さで 日本の大衆車を常に牽引してきた存在でした。
国内だけでなく世界でもベストセラー車種で 国際車でもあるのです。



写真左上から
●カローラの前身 初代パブリカ(UP10)

●1964年 3代目 トヨペット コロナ(RT40型)
コロナは日産ブルーバードと熾烈な販売競争を繰り広げました。
コロナという車種名はプレミア・アリオンに受け継がれています。

●1964年 初代 トヨペット コロナマークII(RT62型)
コロナマークIIという車種名は後にマークIIとなり、日産ローレルと販売競争を繰り広げ
後にクレスタ、チェイサーの三姉妹車が誕生しベストセラーとなりました
その後、マークXに受け継がれています。 

●1989年 初代レクサスLS400(日本名…セルシオ)
東洋人でも ついにこんな高級車が造れるようになったのかと 
メルセデスやBMWを驚愕させたトヨタの力作!。



1965年 トヨタ スポーツ800(UP15型)
ヨタハチという愛称もありましたネ。



1968年 トヨタ2000GT(MF10)
トヨタ博物館はトヨタ2000GTを5台も持っているそうですが 
名車中の名車だけに貸出依頼も多いようで
運が悪ければ展示が行われていない事もあるとか..... 今日は運が良かったです。



1970年 初代 セリカ(TA22)
名神、東名の高速道路が開通した後に、大阪万博も行われ
多くの人が車に夢や憧れを求めるようになり、
和製ムスタングと呼ばれたこのセリカのように 個性的なモデルが誕生しました。



1981年 初代 ソアラ (MZ11)
ドイツのプレミアムメーカー メルセデスやBMWみたいな車を造りたい との思いで
トヨタが造った メルセデス風ボディとBMW的シャシの2ドアクーペ。
2800㏄DOHCエンジンは ハイパワーに渇望していた日本の自動車ファンを熱狂させました。
(この当時は法規制でソアラも70タイヤを履かせて発売されていました。)
実は私も若い頃 白のソアラ2800GTエクストラ(本革シート付)を中古で買って所有していた事がありますが 
懐かしくて やはりここに居る時間が長かったかな(^^)

1980年代以降は、日本の車の生産台数が米国を抜いて世界一となります
トヨタもグローバル企業となり、世界各国でその地域に密着した自動車生産を行っています。



レクサスLFA(2009年プロトタイプ)
4000万円する車です(笑)。

最新のLFA越しには スタートラインに立ったトヨダAA型が垣間見えましたが
75年間で700車種以上造ってきたトヨタの歩みに 
何とも感慨深い...という印象を抱けるようになっています。



新館に進んでいくと 昭和の文化とクルマの進化を対比させたコーナーがあり、
その車が活躍した時代の風俗などがわかるさまざまなものが展示されてあるので
(アイビーファッション、ジーンズ、カメラ等々)
こちらでは車にそれほど興味のない人でも楽しめる場所かなと思います。





博物館内にレストランもあります(博物館内に昼食の持ち込みは不可)

レストランで食べられるトヨタ博物館カレーは 
ミュージアムショップでも販売(缶詰とレトルトの2種)されているので
良いお土産になるかと思います。



ミュージアムショップやカフェが充実しており、半日くらいゆっくり過ごせます。



お土産も要チェック



博物館内に昼食が買えるような店は無く 売店はありますがお土産のみです。
食事をするなら博物館内のレストラン、お茶か軽食で良いならカフェを利用して下さい。



新館3階のギャラリーでは 歴代トヨタ車のカタログの中から選ばれた
貴重な90車種のカタログが展示されていました。

他に新館には 自動車関連の書籍だけを集めた図書館もあり 調べ物にも最適です。



世界各国のナンバープレートも見る事も出来て面白い....。
本当に 車を取り巻くありとあらゆる物を見て学べる博物館です。


75年の間 時代に合わせてトヨタ車は変わって来ました。
その歴史の中で 良い車を提供したいという姿勢は一貫していると感じました。

トヨタの唯一の弱点は 模倣的デザインだと云われていましたが
今回並んでいる車を改めて見てみると 結構練られたスタイリングの車も少なくなく、 
どうも日本国内では走っている車が多すぎて 視界に埋没してしまっているからかもしれません

貴重な車種を数多く所有している日本最大級の自動車博物館「トヨタ博物館」。
この企画展は 私たちにとって非常に身近だった車種と そのルーツとなる車の展示が中心で
周囲の風景によく馴染んでいたトヨタ車の 思い出を掘り起こす非常に興味深い企画展だと感じましたし、
私達の生活の中に自動車がいかに根付いているかを再認識できました。

自動車の進歩というものは 危険回避、始動・駆動制御、公害防止、省資源省燃費と進んできましたが
今後は 広範囲の交通・走行制御によって 最も渋滞少なく目的地に到達できるようになったり
故障の部位と質とを瞬間的に判断して その種類によってはあたかも生物体の自然治癒のごとく
自動的に修理してしまうという事まで現実のものになる日が来るかもしれませんね。

私の6台の車歴の中で トヨタ車と過ごした時間は その半分弱の14年間。
トヨタ車ファンはもちろん、遠方の車好きな人も少し足を延ばして、
名古屋観光のスポットとして 車とゆったりとした時間を過ごすのも一興ではないでしょうか。

見学所要時間ですが 最低2時間は欲しい所で、
私たち車好きには4時間でも足りなかった程です(笑)。



本館の前にはトヨタ製ボンネットバスが展示されていて、中に入る事も可能でした。

トヨタ博物館      http://www.toyota.co.jp/Museum/
特別企画展「TOYOTA 75」 http://www.toyota.co.jp/Museum/exhibitions/data/toyota75/

トヨタ博物館のある愛知県長久手市は 名古屋市の東郊(東名高速名古屋icより更に3㎞東)にあります。



リニモ芸大前駅からの風景 
トヨタ博物館は奥の右手に見えます(駅より歩いて5分)
名古屋駅から公共交通機関を利用して向かうのであれば
地下鉄東山線で終点の藤ヶ丘まで行き 藤ヶ丘でリニモに乗り継いで芸大前で下車。
トヨタ博物館は名古屋郊外の田舎なので、周囲にお店はあまり有りません。

当方のメインサイト「ぶらり探訪」でも 新たな更新で「トヨタ博物館を訪ねて」を追加しています。
当ブログで紹介しきれなかった写真も掲載していますので 時間があればご覧ください。


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