予土線・トロッコ列車の旅

2016年04月09日 00:00



全国のJR線区には さまざまな個性ある路線がありますが
皆さんは トロッコ列車を利用した経験はあるでしょうか?

車好きであり 鉄道好きである私は 西日本のJR線区の大半は踏破しましたが
いわゆる企画列車の類は 本業の休日とダイヤが上手く噛み合わず 殆ど利用した事がなかったのです。
殊に トロッコ列車が運転されるような線区は 辺境に位置し、(失礼)
過疎ダイヤでもある事実から 今回のトロッコ列車の旅が 生涯初めての利用となりました。



四国南西部 伊予(愛媛県宇和島)と土佐(高知県窪川)を結ぶのが 予土線。
沿線に名だたる観光地や大きな町はなく 典型的な赤字ローカル線である事が分かります。
路線距離76.3km、輸送量の少ない全線非電化の単線で 特急列車の運転は皆無です。 

そんな中で 日本最後の清流・四万十川に沿って走る路線である事から
昭和59年 日本で最初にトロッコ列車が運行されるようになりました。
以来、春から秋にかけて「清流しまんと号」・「清涼しまんと」・「四万十トロッコ」・「しまんトロッコ」などの名称で 運転されています。

トロッコ列車の運転歴が長いという事は 
経験も豊かで 観光案内も手馴れていると期待して(^^)
高知県の窪川駅から 予土線「しまんトロッコ」号に乗ってきました。











車両は日本初の元祖トロッコ列車となるトラ45000形で、無蓋貨車を改造したもの。
気動車に連結されて予土線を走ります。
路線距離76.3kmを2時間半かけて走るのですから 
“時間を預けてスローな旅を愉しむ”というスタンスで 乗り込むべきでしょうね。



予土線は日本最後の清流・四万十川に沿って走る路線である事から、
「しまんとグリーンライン」の愛称が与えられています。



「しまんトロッコ」号
トロッコ車内にはテーブルと座席を設置。席は40席。
JR九州などの車両デザインを手掛ける水戸岡鋭治さんによってリニューアルされています。



【「しまんトロッコ」号】 動画でもお楽しみ頂けます。

列車内は 職員が沿線の観光案内を行い 車内を和やかに盛り上げて下さいました。
 




パンフレットも用意され この辺り JR四国の力瘤を感じさせてくれます。







「しまんトロッコ」号は 乗車券だけでなく座席指定券が必要です。
(座席の空席状況は JR四国公式サイトで確認できます)
予土線界隈にはみどりの窓口が存在する駅は 窪川と宇和島だけなので
宇和島以遠の松山方面に 特急乗り換えで利用される場合は 車内で特急券など購入する事になります。



清流・四万十川は大きく蛇行するのですが 
それに対し予土線の線路はトンネルと橋で一直線に進むため、
幾度も四万十川を串刺しにするように渡る事になり 
左右の車窓に川の流れを楽しむことができます。



それというのもこの予土線は 北宇和島~江川崎は昭和28年の開通ですが
江川崎~窪川は昭和49年の開通で カーブの少ない高規格路線になっているからです。
したがって窪川~江川崎までは 快調な走りを見せてくれました。

ちなみに予土線が開通するまで 四万十川を沿って走るバスで窪川~江川崎に3時間要していたとの事で、
それを予土線は55分に短縮して繋いでいます。
赤字ローカル線の廃止に前に 考えておきたい事がありますよね。



非常に眺めの良い絶景が続き、この区間では写真を撮る人も多かったです。



ところで 四万十川が 何故日本最後の清流と呼ばれるのか?!
本流に いまだに大規模なダムが建設されていない事と、
河川法上で旧来は 渡川が正式名称だったものが 
平成6年7月25日に「四万十川」と改名され 一級河川の名称変更はこれが初めてだったので
この川が「日本最後の清流」として、全国的に有名となり認知されているからだそうです。



四国第一の川といえば 吉野川を思い浮かべる人が多いと思いますが
四国最長の川は実は四万十川なのです(全長196㎞)



国道よりも少し高い位置を走っている所が多いです。



沈下橋と川、そして周囲の山並みの醸すのどかな景観は、四万十川の代名詞といえましょう。
沈下橋は本流だけでも22本と沢山あり 高知県では生活文化遺産として保存する方針のようですが 



台風などで崩壊寸前の橋もあるなど
まさにここは辺境の地だけに 手つかずのままが残されているという感じ...。









「しまんトロッコ」号の運転は 高知県最後の駅・江川崎までとなり
それ以北はトロッコが取り外され 単行気動車のみの形で 宇和島まで向かいます



江川崎以北は 軽便鉄道であった名残から低規格で非常にカーブが多く、
この区間の列車は極度に低速で運転されており 思わず眠くなってしまいました(笑)



宇和島に到着しました。
ド田舎ばかりを走ってきたから一寸した都会に見えます。

予土線トロッコ列車の旅、列車のワイドな車窓を楽しめて
車内を爽やかな風が吹き抜けるのにも大いに満足できました。
欲をいえば 列車内にトイレがあれば便利かもしれませんね。










亀居城趾の桜

2016年04月02日 14:06





広島県大竹市の亀居城趾でお花見をしました。







亀居城趾は広島城の支城として1603年(慶長8)に築城を始め、
1608年(慶長13)に完成しました。







1600年の関ヶ原の戦いの後に、安芸国を与えられた福島正則が
長門国・周防国に減封された毛利氏への押さえとして、
山陽道を城内に取り入れて造られました。





この城が亀居城と称されたのは城地が亀の伏した形に似ていたからだそうです。
但し武将の福島正則に対する幕府の圧力は厳しく、
完成間もない1611(慶長16)にこの城は取り壊されてしましました。









城地はそのまま荒れるに任され 草木に埋もれていたのですが
昭和52年に発掘調査がされて以降 徐々に修復が進み
亀居公園として整備されました。



現在は亀居公園として桜名所にもなっています。



標高88メートルの山上に築かれた平山城で、
築城当時は本丸、二の丸、三の丸、有の丸等の郭を備え、
江戸時代の資料によると 面積は10ヘクタールに及んだようです。

現在は海から多少離れた位置にあるが、
築城当時は海に面して港を備え、山陽道を城内に取り込む構造となっていたようです。



桜を見ながら散策するには 天守閣の石垣が残り遊歩道が造られています。
大竹市出身の有名作詞家・石本美由紀の歌碑・記念碑が建てられ、
「詩の坂道」と呼ばれています。


広島県大竹市新町1-8-11
宮島口駅まで電車で20分。錦帯橋はお車で15分。個室でも低価格なのでビジネスや観光の為の拠点にお勧め。無線LAN一部可。